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ドイツ語のガイストと日本語の精神―知性のない精神

RobertFuddBewusstsein17Jh

ドイツ語で精神を「Geist(ガイスト)」と言うのですが、この言葉には、相反する矛盾した意味があります。ガイストは、人間の知的な側面を表すと同時に、他方では霊的存在とか幽霊という非知性的な意味もあります。いつも疑問に思うのですが、なんでこんなに違う意味がひとつの言葉で表現されているのでしょうか。

宗教と経済の関係―宗教が必要になる社会的要因

HEB project flow icon 02 charts and calendar前回までどうして人は宗教を必要とするのか、社会学理論を中心にして長々しく考察してきました。今回は、実際にこの点についていくつかの統計データを使いながら考察していきたいと思います。もちろん、一番の問いは、経済的に裕福か貧しいか、その違いがどれほど宗教の必要性に影響を与えるのかということです。

宗教とは何か―本当はみんな宗教を必要としている?(2/2)

前回は、いまどき宗教など全然必要ないのに、信仰を持つ人がいるのはなぜなのかということについて考えました。過酷な現実を生きる不幸な人に対して、一定の救いを与えるのが宗教であることがわかってきました。しかし今回は、そうした不幸な人だけに限らず、幸福な人も宗教を必要としているとする社会学者トーマス・ルックマンの議論があります*1ので、それを見ていきたいと思います。

praying

宗教とは何か―いまどき宗教を本気で信じてる人ってどうなの?(1/2)

ReligijneSymbole

どうしても理解できないものの一つに、宗教というものがあります。いまや神などというものはどう考えても存在していないはずなのに、それを信じる人がいることが、どうしても私には理解できないのです。

いまだに本気で信仰している人は現実を直視できないバカなのだと切り捨てることはできます。しかし、すべての行為者は合理的に選択するという(合理的選択理論的な)前提に立ってみると、現代においてさえ、宗教には重要なメリットさえあるのではないか、と考えてみたくなります。